【Kubernetes】CKA合格体験記

こんにちは、にわこまです!

今回は、Certified Kubernetes Administrator という資格の合格までの道のりを紹介します。CKAとCKA-JPの違いやCKAD、CKSとの違い、学習時間、参考書など詳しく紹介します。

 

 

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CKAとは?

以下引用です。

Certified Kubernetes Administrator (CKA) プログラムは、CKAがKubernetes管理者の責任を遂行するスキル、知識、および能力を備えていることを保証します。

https://training.linuxfoundation.org/ja/certification/certified-kubernetes-administrator-cka/

 

簡単に言うとkubernetesというツールを扱うための知識や能力があるか測定するための認定試験です。

この資格を取得することでkubernetesというツールの基本的な操作を行えることを証明できます。

 

 

CKAとCKADとCKSの違い

CKAは、Certified Kubernetes Administratorのことです。
CKADは、Certified Kubernetes Application Developerのことです。
CKSは、Certified Kubernetes Security Specialistのことです。

 

CKA、CKAD、CKSの違いを簡単に紹介します。

 

CKA:kubernetesを扱うための知識・能力を保持していることを証明する資格のこと。

 
CKAD:kubernetesを用いたアプリケーションを開発するための知識・能力を保持していることを証明する資格のこと。

 
CKS:kubernetesのセキュリティに関する知識・能力を保持していることを証明する資格のこと。

 

 

CKAとCKA-JPの違い

チャットでのやり取りが英語か日本語かという違いがあります。CKAは英語でやり取りします。CKA-JPは日本語でやり取りします。

資格自体の内容は全く同じです。

 

 

合格体験記

ここからは、私が実際に使用した参考書や学習方法、学習時間などを紹介します。

また、試験の流れを紹介します。

 

 

問題形式

試験官に監視された状態で行う、パフォーマンス形式のテストです。

 

パフォーマンス形式とは、問題に対してどのように対処するかを採点する形式です。

具体的には、PSIという試験環境をダウンロード・インストールし、その環境上でコマンドを実行したり、Podを作成したりします。さらに、その状態をWebカメラを通して試験官が監視しています。

 

 

試験時間

試験時間は120分です。

 

試験開始の30分前からアクセスすることができます。この30分は試験環境の準備時間になります。

PSIという試験環境をダウンロード・インストールしたり、試験官とチャットでやり取りし、部屋の状況を確認してもらったりします。

 

 

受験料

受験料は395ドルです。(2023年03月18日現在)

1ドル135円で計算すると53,325円です。

 

 

受験日時

任意の日時を選択することができます。

しかし、いつでも受験できるわけではありません。

カレンダー上に受験可能な日時が表示されますので、その中から選択します。

 

 

受験場所

一定の条件を満たせば、どこからでも受験可能です。

 

条件とは、

・机の周りに余計な物が置いていない。

・静かな空間であること。

・試験中に誰も入ってこない。

など。

 

私は試験用にレンタルスペースを借りました。

*レンタルスペースの公告探す

 

 

申し込み手順

申し込みには大きく分けて2ステップあります。

1ステップ目は受験権利を購入することです。ここで受験料を払います。

2ステップ目は受験日時を予約することです。

 

1ステップ目の手順は以下のサイトを参考に進めていただくと分かりやすいと思います。

 

2ステップ目の手順を紹介します。

以下のようなチェックリストをクリアすることで受験日を予約することができます。

 

チェックリストの各項目について説明します。

項目

説明

Agree to Global Candidate Agreement

試験内容を漏らさないなどの、受験者契約に同意します。

Verify Name

受験者の名前を入力します。

Select Platform

試験環境を選択します。

Schecdule an Exam

受験日を選択します。

Check System Requirements

使用しているパソコンが試験の要件を満たしているか確認します。

Get Candidate Handbook

受験者用のハンドブックです。

Read the Important Instructions

受験時の禁止事項などの要求事項です。

Take Exam

試験開始30分前になると有効になるボタンです。

 

「verify name」の名前入力には注意点があります。
・ここで入力する名前は資格証明書に書かれる名前となります。
・ここで入力する名前は身分証明書と全く同じでなければなりません。
私は運転免許証を身分証明書として使用しましたので、名前は漢字で入力しました。資格証明書も漢字で書かれていました。

 

 

受験手順 当日の流れ

試験開始30分前からの流れについて紹介します。

試験開始30分前になりますと、先に示したチェックリストの「Take Exam」のボタンが有効になります。そのボタンをクリックして試験準備を開始します。

 

はじめに、PSIという試験環境をダウンロード・インストールします。

次に、PSIを起動します。起動後はPSI以外のアプリを終了します。

アプリを落とし終わると試験官からチャットがきます。

 

チャットの内容は以下のような指示です。指示にしたがって準備していきます。

指示1:部屋を見せてください。

やること:部屋全体をゆっくり見せます。壁、天井、足元など。

 

指示2:デスク周りを見せてください。

やること:デスクの上を見せます。場合によっては追加で、「キーボードの裏を見せてください。」や「マウスパッドの裏を見せてください。」といった指示がされます。

 

指示3:耳を見せてください。

やること:イヤホンをしていないことを証明するために片方ずつ耳を見せます。

 

指示4:手首を見せてください。

やること:腕時計など試験に必要ないものを身につけていないことを証明するために片腕ずつ見せます。

 

指示5:水を見せてください。

やること:準備した水を見せます。透明な容器であることが条件です。

 

指示6:携帯を見せてください。

やること:携帯を見せます。見せた後にその携帯を手の届かない場所に置くよう指示されます。

 

以上で試験官とのチャットは終わりです。また、試験準備も完了です。

 

ウィンドウに試験開始のボタンが表示されると思います。そのボタンをクリックすることで試験が開始します。

 

 

学習時間

私は2回テストを受けています。1回目と2回目の学習時間を示します。

 

1回目の学習時間は、約100時間です。

毎日1時間を3ヶ月程度です。または、週末土日に4時間を3ヶ月程度です。

 

2回目の学習時間は、約150時間です。※1回目の学習時間を含む。

毎日1時間を5ヶ月間程度です。

 

 

学習教材

私は4つの教材を使って勉強しました。書籍2冊とオンラインコース2つです。

 

まず初めに使用した教材は「仕組みと使い方がわかる Docker&Kubernetesのきほんのきほん」という参考書です。

kubernetesの基礎技術であるdockerから学びたいと思ったため、この参考書を選びました。

dockerとkubernetesの概要が分かるため、全く知識のない方におすすめです。

 

次に使用した教材は「Kubernetes完全ガイド 第2版」という参考書です。

kubernetesの技術が網羅されているため、この参考書を選びました。図やサンプルコードがあり、理解を深められる参考書です。

 

次に使用した教材は「Certified Kubernetes Administrator (CKA) with Practice Tests」というUdemyのオンラインコースです。

様々なサイトでおすすめされていて、手を動かしながら学べるため、このオンラインコースを選びました。kubernetesの仕組み、基礎、CKA対策を学べるオンラインコースです。

 

最後に使用した教材は「Killer Shell」です。受験日の前日と当日に使用しました。

「Killer Shell」は、CKAの受験料を払った後におまけのような形でついてくる模擬試験シミュレータです。

2回模擬試験を実施することができます。2回とも同じ内容で、答えと解説付きです。

1回の模擬試験は36時間のセッションです。つまり、1日と半日は模擬試験で勉強できます。

セッション時間内であれば、リスタートすることもできるため、最初から模擬試験を実施することもできます。

 

 

学習方法

学習方法を紹介する前に、私の前提知識について紹介します。

私は、LinuC Level2まで取得済みです。Linuxの知識はある程度保持しています。また、仕事でLinuxに触れることがあります。しかし、dockerとkubernetesに触れることはほとんどありませんでした。

故に、dockerとkubernetesの知識がほぼ無い状態で学習を始めました。

 

私がCKAに合格するまでに実施した学習方法を紹介します。

 

まず、「仕組みと使い方がわかる Docker&Kubernetesのきほんのきほん」を毎日1章ずつ読みました。環境など一切作らず、ただ読みました。全8章あるため、1週間程度で読み終わりました。

この書籍でdockerとkubernetesの概要を知りました。

 

次に、「Kubernetes完全ガイド 第2版」を毎日1時間程度読みました。ページ数が多く内容が難しいため、読み終わるまでに1ヶ月半程度かかりました。

この書籍で「kubernetesでできること」を知っている状態にしました。

 

次に、「Certified Kubernetes Administrator (CKA) with Practice Tests」で毎日1時間程度学習しました。動画を見て知識を入れたり、実際に手を動かして動作を確認したりしました。3週間程度で1周できます。

このオンラインコースの最後には模擬試験が4パターンあります。この4つの模擬試験を8割程度取れるようになるまで実施しました。

 

ここで、1回目の受験をします。

 

ここからは、2回目の受験に向けて学習したことについて紹介します。

 

はじめに、受験結果のメールを確認します。正答率が悪かった分野が示されていますので、その分野を重点的に復習しました。

復習方法としましては、「Certified Kubernetes Administrator (CKA) with Practice Tests」で該当する部分の動画や問題を解きました。

さらに、模擬試験についても満点を取れるまで実施しました。ここまでで約1ヶ月程度かかりました。

 

次に「Killer Shell」を使って学習しました。

2回の内の1回を使って模擬試験とその答え合わせ、復習を実施しました。

 

しかし、36時間では全てを復習することはできませんでした。

ゆえに、ちょっとした裏技を使って36時間のセッションが終わっても復習できるようにしました。

 

次に、試験の2日前まで「Certified Kubernetes Administrator (CKA) with Practice Tests」と「Killer Shell」の復習を実施しました。

最後に、試験の前日と当日に2回目の「Killer Shell」を実施しました。

全て解けるまで何度もリスタートを実施しました。

 

以上が私がCKAに合格するまでに実施した学習方法です。

 

 

感想

学習方法としてdockerの参考書を紹介しましたが、全く必要ない参考書でした。どんなに知識が無くてもdockerから勉強する必要はありません。

 

またkubernetesの参考書を紹介しましたが、内容はkubernetesのドキュメントに全て載っていますので、英語ができる方は必要ないと思います。

日本語でしっかり理解したいという方は必要だと思います。

 

Udemyのオンラインコースは必須です!!!買い切り型のコースで定期的に更新されているので、パソコンさえあればいつでも勉強できます!

 

他の方の合格体験記を見ると2ヶ月間で合格している方などいらっしゃいますが、私は5ヶ月間かけて取得しました。

なので、焦らず少しずつ勉強していって欲しいなと思います。

 

 

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まとめ

今回は、CKAに合格するまでに実施したことを紹介しました。具体的には使用した参考書やオンラインコース、学習時間などです。

 

最後に、使って良かった参考書とオンラインコースを紹介します。

・Kubernetes完全ガイド 第2版

内容は難しいですが、図が多く用いられているため理解しやすい参考書です。kubernetesをしっかり理解したい方におすすめです。

 

・Certified Kubernetes Administrator (CKA) with Practice Tests

CKA受験者必須のオンラインコースです!!!動画や手を動かしながら学習を勧められます。動画は10程度であるため非常に見やすいです。分野毎にちょっとした問題を解きながら動きを確認することができます。

 

・Killer Shell

内容は難しいですが、この問題をスラスラ解ければ合格間違いなしです。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。


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